社会貢献するアフリカ現代美術:対話型鑑賞会
- pe2s-isgi
- 4月3日
- 読了時間: 2分
更新日:4月15日
4月1日、伊豆の国市韮山地域包括支援センター主催、アウラの森芸術舎が実施する「アフリカン・アート対話型鑑賞会」が、「いずのんカフェ」(高齢者施策)にて開催されました。雨が降り気温が急激に下がる中、約20名が参加し、2名のファシリテータが参加者から活発な意見を聞き出しました。
鑑賞会は、「対話型鑑賞会イントロダクション」、「ジョージ・リランガの『シェターニ』の鑑賞」、「なぜアフリカン・アートなのか」の三部構成で進められました。会場では、癒しのコラの音楽が流れる中、クバ王国の布やセネガルの作家による蝶の作品が展示され、アフリカンアートに包まれた特別なひとときが提供されました。
鑑賞作品は、ジョージ・リランガ(1934–2005)による《シェターニ》(銅箔キャンバス、200cm×105cm)。「シェターニ」はアフリカに古くから伝わる、精霊あるいは妖怪のような存在で、人々と共に暮らしてきたとされています。黒檀彫刻の伝統を持つマコンデ族に生まれたリランガは、夢に現れるシェターニを題材に、彼らを独自の2次元ポップアートとして表現し、世界的に高く評価されました。(作品の一部は、本ホームページのトップ画面でもご覧いただけます。)
初めて作品を目にした参加者の表情には、驚きと喜びが浮かんでいました。「よく分からない」と戸惑う声もありましたが、鑑賞を進めるうちに、「これは平和を表している気がする」「まるで宇宙にいるみたい」といった感想が自然とあふれてきました。
この活動は、アーツカウンシルしずおか様からご支援をいただき実施されたものです。弊舎が昨年から始めたアフリカン・アートを活用した社会貢献の一環です。高齢者の日常に彩りと新たな関心をもたらすことを目指しています。
(写真は伊豆の国市在住のアーティスト、原民子さんより提供)
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