Jaffary & Mkura (Tingatinga Group): Village life
ティンガティンガ派
ティンガティンガ派は、東アフリカで生まれた絵画のスタイルで、創始者であるタンザニアの画家エドワード・ティンガティンガ (1932-1972) にちなんで名付けられました。ティンガティンガは伝統的に建設資材であるメゾナイトに描かれ、自転車用の絵の具を何層にも重ねて使うため、鮮やかで彩度の高い色彩が特徴。戯画的であり、ユーモアや皮肉がしばしば表現されます。当初は観光客向けであったことは事実で、ティンガティンガ派の絵画は「エアポート・ペインティング」(スーベニア・アート)とも呼ばれ、白石顕二氏は「彼らはいわばアフリカの大地の神々から授けられ、内在させていたエネルギーと天分を、正方形の板とエナメル・ペンキを得て一気に爆発させ、燃焼し、彼らの民族、ひいてはアフリカの人々の太古以来の記憶を平面に存続させるべく、神から“宿命”づけられたのだ。」と述べています(ティンガティンガ、講談社、1990, p113)。
ジャファリ・アウシ(1960-2008) タンザニア
1960 ダルエスサラーム(タンザニアの首都)で生まれ、父はティンガティンガの従兄弟
1984 「芸術の家」で常設展示
1987 ティンガティンガ画家として初個展(東京)
1991 タンザニア政府野生ゴリラ調査30周年記念制作
1992 水戸美術館、丸亀市猪熊源弦一郎現代美術館で展示・公開制作
1993 イタリアの美術館依頼で球形立体に絵画制作
2000 「サナーヤアフリカ!」展(多摩美術大学美術館)にて公開制作
2004 「ティンガティンガとリランガ」展(高知県立美術館)
アブドル・ムクーラ (1954- ) タンザニア
1954 タンザニア南部ナカパニア生まれ
1975 ティンガティンガ絵画修行
1992 美術館・ギャラリーで公開制作; ティンガティンガ・アートについて講演
2004 「ティンガティンガとリランガ」展(高知県立美術館)にて展示及び公開制作